靖国合祀取り消し認めず=「法的利益侵害ない」−沖縄戦遺族らの訴え棄却・那覇地裁 靖国合祀取り消し認めず=「法的利益侵害ない」−沖縄戦遺族らの訴え棄却・那覇地裁 太平洋戦争末期の沖縄戦などで死亡し、靖国神社に合祀(ごうし)された戦没者の遺族5人が、「勝手に英霊として祭られ精神的苦痛を受けた」として、同神社に合祀取り消しと1人10万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が26日、那覇地裁であった。平田直人裁判長は「原告らの法的利益が侵害されたと認めることはできない」として請求を棄却した。 同神社に氏名などを提供し合祀に協力したとする国への慰謝料請求も退けた。 原告側弁護士によると、軍人や軍属でなく、軍と雇用契約がなかった民間人戦没者の合祀取り消しを求めた訴訟は初。 訴えによると、原告の親やきょうだい計10人は沖縄戦などで犠牲となり、1950年から67年にかけ同神社に合祀された。5人は軍人または軍属