最高裁は12日、来年の裁判員候補者となる約31万6千人に対して一斉に通知を発送した。全国平均すると、有権者約330人に1人が選ばれる計算だ。3回目の発送となる今回から、裁判員経験者のインタビューを収録したDVDも同封されている。 候補者は裁判員裁判が開かれる全国50地裁と10支部ごとに、選挙人名簿からくじで選ばれた。(1)年齢が70歳以上(2)学生(3)重い病気やけががある――といった場合は、同封の「調査票」に記入して返送すれば、辞退が認められる。 来年1月以降に裁判の日程が決まると、裁判が始まる6〜8週間前までに、事件ごとに改めてくじで選ばれた候補者に「呼び出し状」が送られてくる。この段階でも(1)重要な仕事(2)親族の養育・介護(3)冠婚葬祭――などの理由で希望すれば、辞退が認められる可能性がある。 何もなければ、指定された日時に裁判所に出向き、面接やくじ引きを経て裁判員に選ばれ