東京都江東区亀戸の住民にはギョッとするニュースだった。 福島原発事故の影響を調べようと、近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)らが、4月10~20日にかけて東京都の4地点などの土壌サンプルを採取。地表から1センチの濃度の高い部分を土壌サンプルとして調査した結果、亀戸のある地点で採取した土壌から高い数値が出たのだ。放射性セシウムの濃度が1キロあたり3201ベクレル。これは福島市の9分の1程度だが、福島原発に近い茨城県神栖市(455ベクレル)や千葉市(358ベクレル)よりも高かったのだ。どうして、こんなことになるのか。あらためて山崎教授に聞いてみた。 「ビル風など気流の関係や地形が影響し、放射性物質が空気中で均一に飛散していないからだとみています。おそらく放射性物質の濃度の高い雲のようなかたまりが飛んでいる可能性があり、そのかたまりの飛来した地点の数値が高くなります。軽井沢でも1500ベクレル