四国電力は29日、伊方原発3号機のプルサーマル発電に関して国が06年に開いたシンポジウムへの参加者の「動員」を、経済産業省原子力安全・保安院が四電に要請していたとの調査結果を発表した。 四電によると、シンポは06年6月、国が同3号機のプルサーマル発電計画を許可した後、計画について地元の理解を深めるため伊方町で開かれた。その約1カ月前、保安院から四電にメールなどでシンポジウムへの参加者を集めるよう要請があった。 四電は社員や関連会社などに呼びかけて少なくとも313人が事前に参加を登録。シンポ当日の出席者は587人だったが、四電の要請による出席者が何人いたかは不明という。 シンポでは参加者対象のアンケートがあり、プルサーマルの必要性と安全性について「理解できたか」という質問に、回答者の過半数が「理解できた」「だいたい理解できた」と答えたという。【岡田英】