石川県珠洲市の珠洲郵便局で、マイナンバーを知らせる「通知カード」の簡易書留を配達する際、留守宅21軒の宛名のサインを、配達員が自ら書き込んで直接手渡したように偽装していたことが分かった。同郵便局は該当世帯に謝罪し、希望者には再交付の手続きを案内しているという。 日本郵便北陸支社によると、同郵便局の男性配達員が5日、珠洲市内の80軒分の通知カードの配達を担当、不在だった21軒で書留を郵便受けに入れて、自ら受取人の名前を配達証に書き込み、郵便局に提出していた。「受け取ったサインや押印をした記憶がない」と不審に思った住民の申し出が郵便局にあり、発覚した。局員は「配達を早く終えたかった」と話しているという。