先日、劇団四季の「コーラスライン」を観てきた。 コーラスラインといえば、米国の演劇・ミュージカル部門において最も権威のある賞である「トニー賞」で、最優秀ミュージカル賞をはじめ9部門を獲得し、ブロードウェイでは「CATS(キャッツ)」に抜かれるまで、最長のロングラン記録を保持していた名作である。 コーラスラインを観るのは久しぶりで、これが確か3回目である。1回目はもう30年以上も前だが、同じく劇団四季の公演によるもので日生劇場での公演を観た。2回目はその後本場の舞台を観たくて、ニューヨークのブロードウェイのシューバート劇場(Shubert Theater)で観た。その時に感動した場面は今も脳裏に強く焼き付けられている。今回も、名作は何度見てもよいものだ、とあらためて感じさせられた。 ところで、コーラスラインの英語の原題は「A Chorus Line」と言って、冠詞の「A」が付けられている。こ