2017年までの5年間に起きた横断歩道を歩行中の小学生が死傷した交通事故で、9割を超えるケースで車両側に一時停止を怠るなどの違反があったことが警察庁の分析でわかった。4月6日から始まる「春の全国交通安全運動」で警察は悪質・危険な運転行為の取り締まりを強化する。 警察庁によると、13~17年、歩行中の交通事故で死傷した小学生は全国で2万6150人(別の車同士の事故に巻き込まれたケースなどをのぞく)。このうち7364人は横断歩道を渡っている途中だったという。 この7364人について調べたところ、94%で車両の運転者に違反があった。人が横断歩道を渡っていたり渡ろうとしたりする時の一時停止や減速を怠る「歩行者妨害等」が3907件、「安全運転義務」違反1762件、「信号無視」741件などだった。一方、横断歩道の赤信号を無視したり、急に飛び出したりといった子ども側に違反や過失があったのは16%だった。