初体験の時。コトがすんで、その人は「男の7割は仮性包茎だから!」といって、あわてて股間を隠した。こちらからたずねたわけではない。多数派なのに恥ずかしそう。謎だった。これが筆者と仮性包茎とのファーストコンタクトである。 しばらくのち、12年かけてこの謎を追いかけた。このたび、その成果を『日本の包茎 男の体の200年史』(筑摩書房)として上梓した。この記事では、調査結果の一部をお伝えしたい。テーマは、「包茎」はなぜ恥ずかしいのか、である。 本当に手術が必要なのは0.07% まず確認しておきたいのは、基本的に仮性包茎には手術は不要ということだ。真性包茎にすら不要という医師もいる。泌尿器科医の石川英二が書いた『切ってはいけません! 日本人が知らない包茎の真実』(新潮社)によると、本当に手術が必要なケースは全体の0.07%にすぎない。 次に注目すべきは、仮性包茎は多数派であるということ。18歳から8