C大阪から徳島へ期限付き移籍した柿谷。チーム関係者、サポーターも大きな期待を寄せる【Photo:YUTAKA/アフロスポーツ】 「チームは生き物ですから、育ってきたら今までとは違う“エサ”を与えてあげないといけないんですよね」 J2徳島ヴォルティスの中田仁司強化育成部長はそう語る。 第21節終了時点で5位につけていた徳島にとって、さらに上位に食い込むために与えられた新たな“エサ”が、柿谷曜一朗であった。幼少時から「天才」と評され、各年代の代表に選出。16歳でセレッソ大阪とプロ契約を結ぶなど、新たな日本サッカー界のスターとして期待された選手であった。しかし「天才」と評されるがゆえのムラッ気の多い性格が災いし、トップで結果を出せない不完全燃焼の日々を送っていた。さらに、遅刻を繰り返すなど、ピッチの内外で柿谷は周囲の期待を裏切り続けていた。 そんな苦悩し続ける19歳に救いの手を差し伸べたの