美人投票の果てに - 地を這う難破船 ローチの議論を検討するにあたり、ちょっちハーバーマスから離れますにゃ。 長くなっちゃったよ。 価値は知識についてくる ローチの議論は差別的な言説に対してきわめてラディカルな「観点」「立場」に立っている。いかなる命題も特定の「価値」「立場」において退けられてはならない、「すべての女は肉便器である」という命題に対してさえも、「批判の前にさらけだされ、しかもその間違いを暴露しようとする試み」なしに退けられてはならない――ということです。つまり、知識の自由をのみ否定する彼の議論は、「価値」「立場」に対する相対主義的な観点に支えられている。いや、相対主義という言葉は正しくない。ローチは「相対」するもの、「相対」させるもの、として「価値」「立場」を扱っていない。 ローチの議論は確かに魅力的だと感じますにゃ。 疑似科学とその批判に首を突っ込んでいる身としては、知識の