与党が辛勝した新潟県知事選。しかしその裏側では、自民党、公明党の間にヒビが入り始めているという。 肩透かしを食らった公明党 新潟県知事選挙は、自公が支持した花角英世氏が、野党5党1会派が推す池田千賀子氏を下した。 結果としては与党候補の勝利だが、野党候補が僅かな得票差で迫る、ギリギリの戦いだった。 政権幹部は「政権基盤が揺らいでいるときに負けたら大変だった。表には出していないが、安倍晋三首相周辺や官邸の危機感は相当あった」と言う。 注目すべきは、勝敗を脇において、今回の選挙で与党にとって不都合な事態が招来されたと指摘する関係者は少なくないことだ。選挙を通して、自公の間を走る「溝」が深まりつつあるというのだ。そしてその溝は、今後、国政にも大きな影響を与えてゆく可能性がある。 その内実を見てゆこう。 奇しくも今回の選挙戦は、国政における自公VS野党共闘の構図がそのまま反映されたものだった。 そ