『西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII』石田 衣良 (著) 文春文庫 あらすじ池袋の雑居ビルの屋上から、一人の若者が身を投げ、自殺を図った。彼は急成長している飲食チェーン店の従業員。彼は一命をとりとめたが、次の犠牲者が発生する。甘い言葉で若者を誘い込み、徹底的に絞りあげるブラック企業にタカシとマコトが斬り込む。表題ほか3編を収録した短編集。 若者の社会問題を含んだ「今」を切り取る「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ第12弾。このところ急成長している飲食店チェーンの「OKグループ」。社員に対する教育という名の監視が厳しく、ミスが続けばパワハラまがいの言葉を投げつけられ、自分から退職するよう、脅されれる。こんな日々に嫌気がさしたある若者がビルの屋上から飛び降りた。 まとめ雇用主と従業員の歪んだ関係は、一時は成果をあげるかもしれませんが、砂上の楼閣でしかありません。弱い立場であ