長野県南木曽(なぎそ)町の土石流災害で不通となっていたJR中央線の野尻(長野県大桑村)―坂下駅(岐阜県中津川市)間の復旧作業が終わり、6日朝、約1か月ぶりに全線で運行が再開した。 両駅間は7月9日の土石流で、線路が300メートルにわたって土砂や流木で埋まり、沢に架かる橋桁も流された。長野駅と名古屋駅、大阪駅を結ぶ特急「しなの」も運休となり、JR東海は帰省などに大きな影響が出ないようにお盆前の復旧を急いでいた。 岐阜県内の会社に出勤するため、南木曽駅を午前6時2分に出発する快速電車に乗った女性(53)は「(不通時の)代行バスは出発時刻が30分以上早く、とても疲れた。運行再開はすごくうれしい」と喜んでいた。