地震など大災害は、損保業界の人たちにとっての「いざ鎌倉」。熊本地震が発生した2016年4月14日(木)から1カ月ほどは、損保会社の存在価値が試される時期だった。旧安田火災出身者が仕切る3メガ損保の一角・損保ジャパン日本興亜では、損害査定部門が翌日には現地の商業ビル空きテナントをまとめて借り切り、2年契約などの長期で押さえ、現地の拠点を設置。地震被害で操業停止に追い込まれたホテルも借り切り、本社をはじめ全国から社員を送り込んで、雑魚寝で泊り込みながら損害調査にあたった。まだ入社して半月足らず、正式な配属が決まる前段階(人事部付)だった新入社員たちも、例外なく現地に派遣された。 Digest 大災害時は本社も総出に 社名に「日本」ダブったまま 「気持ちは一般職」な総合系エリア 「ワタミの介護」買収で介護施設数が日本一の規模に ヤクザと示談交渉も…保険金サービス課の仕事 自腹で新車を買うディーラ