「え、男なのにAT限定?」 15年前、私が免許を取った頃は、そのようにAT限定免許(*1)を蔑む風潮があった。AT車の販売比率は当時でも95%を超えていたから、実質的にはMT免許(*2)など不要だったのだけれども、「AT限定だとバカにされるからMTで取る」という考えが多数派だったように思う。 *1 変速を自動で制御するオートマチック・トランスミッション(AT)を搭載した車のみを運転できる免許。1991年、AT車の比率上昇に伴い新設された。限定のない場合に比べ、取得の際の規定教習時限数は3時間少なく、一般的に費用も数万円程度抑えられる。 *2 変速機構についての制限が課されていない運転免許の俗称。シフト操作およびクラッチ操作により、ギアチェンジを手動で行うマニュアル・トランスミッション(MT)を搭載した車を扱える。 時代は変わり、今では男性でもAT限定免許が珍しくなくなった。ソニー損保が毎年