インドでは、カジュラーホ以外にも、このような男女性愛の像で溢れた寺院は多数ある。 同じヒンドゥ教でも、カンボジアのクメール遺跡(アンコール遺跡)では、魅力的なデヴァターやアプサラ像はあっても このようなあからさまな男女の性愛像は見なかった。 インドでは古来から、男女の性的結合を神聖視する信仰があり、、 カーマ・スートラ、マヌの法典、リグ・ヴェーダ、タントラ、ウパニシャット哲学、、、等の引用が多数ある。 性交の陶酔・悦び・忘我の境地が、神との神秘的な同一性に通ずる。 と言う事のようであるが、、 私には、合理的に納得できるような説明にはお目にかからなかった。 バラモン教、ヒンドゥ教にあっては、俗世の密室性や卑猥的要素とは無縁の健善かつ神聖な行為として扱われている。 カジュラホにおいては、、多くの彫刻が、造形的に素晴しく芸術と呼ぶに値する出来栄えであり、、 広大な空間に、青々と晴れ上がった大空の