144kmを先頭で走り続けた初山翔。世界三大自転車レースの「ジロ」で躍動する日本人がたちまち時の人となった。 「万能の天才」の出生地であるイタリアのトスカーナ州ビンチから1人で逃げること144km。ちょうど500年前に天に召されたレオナルド・ダ・ビンチもびっくりするような走りと言えば、少し大げさか。 5月13日、世界三大自転車ロードレースのひとつ「ジロ・デ・イタリア」の第3ステージ(総距離220km)で、1人の日本人の名前がヨーロッパ中に知れ渡った。 ショウ・ハツヤマ(初山翔)。大会主催者の招待枠で出場するNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ(上から2つ目のカテゴリーに属するプロコンチネンタルチーム)所属。神奈川県相模原市出身の30歳。お気に入りのミュージシャンは椎名林檎。好物はアイスクリーム。尊敬するアスリートは福島千里(陸上競技選手)。話せる言語はイタリア語、英語、スペイン語。
![たった1人の自転車部から12年……。30歳の初山翔、夢のグランツール。(杉園昌之)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6988079d86651bdff1fa33bc5b54ff11ecc96c97/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fd%2F-%2Fimg_bd9f922868eb2e4b32230c5830c0bb44183732.jpg)