新たな商品創造戦略が大事 ――そうすると、商品開発力が重要になるということですね。 古田: 単なる商品開発というより、マーケティングなど全てを含めた“商品創造戦略”というべきです。 戦後の商品開発戦略をざっと振り返ってみると、60~70年代には「差別化」、80年代には「差異化」、90年代には「差額化」という3つの特性が浮かび上がってきます。差別化とは機能・性能・品質などで競合商品に差を付ける戦略。差異化とはカラー、デザイン、ネーミング、ブランド、ストーリーなどで差を付ける戦略。差額化とは低額化、高額化、定額化などの価格面で差を付ける戦略。 人口減少時代の今後もこれらの3戦略を適切にリニューアルし、組み合わせて活用する必要があるでしょう。とりわけ、飽和・濃縮化という新たな生活需要に応えていくには、いかに高価であっても消費者が無理なく受け入れるような新商品を次々に作り出すことが望ま