
すでにご存じの方も多いと思いますが、先月、ZOOMからデジタルミキサー/レコーダーと銘打たれた機材、LiveTrak L-8という機材が税込み40,000円程度の価格で発売されてました。見た目はコンパクトなミキサーという感じですが、実際触ってみたら、これがトンでもないスーパーマシンでした。 一言でいえば8chのデジタルミキサーでありながら、12in/4outのオーディオインターフェイスであり、内部にSDカードを入れてマルチトラックレコーディングができるし、デジタルエフェクトも搭載し、6つのボタンでポン出しもできる……などなど、これでもか、というほどの機能を持った機材。実は2年前に「こんなデジミキを待っていた!ZOOMのコンパクトな12chミキサー、LiveTrak L-12が万能で超便利!」という記事で紹介したことのあるLiveTrak L-12の弟分として登場した機材ではあるのですが、さ
スペックが同じなら、どのDAWでも音は同じになるというのが常識的な考えだと思います。でも、細かなところまで見ていくとやはり微妙な違いはあるようです。そうした中、いろいろなDAWを使ってみた結果、Digital Performerだけがミックス時にキレイに音がにじみ合い、輪郭、奥行きのある音作りができるという理由で、長年、使い続けているレコーディングエンジニアがいます。 現在はHD Impressionという自らのレーベルを立ち上げ、e-onkyo musicなどのハイレゾ配信サイトでオーディオファンを相手に数多くのヒット作品を飛ばしている阿部哲也さんです。8月21日にリリースする「牧山純子 京都コンポーザーズジャズオーケストラ」によるバイオリンとジャズオーケストラのコラボ作品『Luxury Red』のレコーディングに合わせ、Digital Performer 10を導入し、レコーディングを
昨年、9年ぶりにバージョンアップしてACID Pro 8となったACIDですが、それから1年で、新バージョンのACID Pro 9がリリースされるともに、ACID Pro 9の上位グレードとなるACID Pro NEXT、さらにはより多くのプラグインやループ素材集をバンドルしたACID Pro NEXT Suiteが同時に発売となりました。 今回の目玉はACID Pro NEXTおよびACID Pro NEXT Suiteに搭載されたSTEM Makerという機能。これは2ミックスされたWAVファイルを読み込むと、自動でボーカル、ドラム、それ以外の3パートに分解してくれるというもの。価格はACID Pro 9が149ドル(16,092円)、ACID Pro NEXTが399ドル(43,092円)、ACID Pro NEXT Suiteが599ドル(64,692円)という設定ですが、発売元は
そう、このオーディオ・レコーダーを使うことで、最高で24bit/192kHzのレコーディングができるわけです。また録音したデータは、このアプリ内で再生することができるのはもちろんですが、wavおよびm4aのファイルで保存されるので、これをCubasisやAuriaをはじめとするiOSのDAWなど、別のアプリに持っていって利用することもできるし、MacやWindowsに転送して、PCで利用するということも可能。 オーディオ・レコーダーの設定画面 つまり、いざというときにiPhoneでオーディオ・レコーダーを起動して、録音し、家に持ち帰ってからDAWや波形編集ソフトでじっくり編集……といった使い方ができるわけです。 「でもiPhone単体で24bit/192kHzなんて録音できるんだっけ?」と思った方もいると思います。その通り、iPhoneやiPad本体のマイクから録音する場合は最高で24bi
マイクに向かってしゃべる声を、リアルタイムにキャラクタボイスに変換できるソフト、Voidol(ボイドル)が本日4月3日より発売が開始されました。価格は2,000円(2019年7月まではキャンペーン価格の960円)と手ごろな価格。男性が女性キャラクタに変身したり、女性が男性キャラクタに変身することも簡単にでき、オーディオインターフェイスとマイクを利用することで、かなり高音質での実現が可能です。 今回発売されたのはMac版ですが、5月か6月までにはWindows版も登場する予定。また、Voidol内には「くりむ蔵」と「音宮いろは(おとみやいろは)」という2つの無料のボイスモデルが付属しますが、今後さまざまなキャラクタのボイスモデルがオプションとして発売される予定です。実際どのくらいのことができるのか、開発元のクリムゾンテクノロジーに行って試してみたので、紹介してみましょう。 クリムゾンテクノロ
昨年末「歌声合成技術に革命!ディープラーニングで人間さながらに歌うAI歌声合成システムを名工大とテクノスピーチが開発」という記事で大きな話題にもなったAI歌声合成。これを開発したのは、この記事のタイトルどおり、名古屋工業大学(以下、名工大)と同大学の学内ベンチャーである株式会社テクノスピーチの共同開発でした。 ご存じの方も多いと思いますが、テクノスピーチは、6年前からWindows用の歌声合成&音声合成ソフトであるCeVIO Creative Studioの開発にも関わる会社。そして、先日の歌声のベースとなったのも、CeVIOのキャラクタボイスである「さとうささら」でした。そのCeVIO Creative Studioは、この6年で機能、性能を向上させ、昨年12月にVersion 6に。そして2019年2月20日現在は6.1.31.0と、日々進化を続けています。そのCeVIO Creati
昨年「SONARが名称変更して復活!旧ユーザーは無料でアップグレード!?Cakewalkを買収したBandLabのCEOに聞いてみた!」や「シンガポールのBandLab社によりCakewalk=SONARが奇跡の復活、全ユーザーへ完全無料公開!インストール方法と、いくつかの注意点」という記事でも紹介したCakewalk(ケークウォーク)。先日のDAWシェア調査において、2018年の国内シェアは前年の12%から7%へと急降下してしまいましたが、今後については悲観するよりも、楽観視すべきなのかもしれません。 久しぶりに、最新バージョンをインストールして試してみたところ、昨年4月のリリース時に比較してかなり機能、性能ともに向上するとともに、とても安定して動作するようになっていることが分かりました。そして何よりも日本語に正式対応していたのも日本のユーザーにとっては嬉しいポイントです。そこで、Cak
だいぶ以前からテクニカルプレビュー版という形で公開されていたので、一部の方はご存知だったと思いますが、上海出身の中国人天才少年、Kanru Huaさんが開発した歌声合成ソフト、Synthesizer Vが12月25日、正式にリリースされました。これはVOCALOIDとも近い考え方のソフトで、メロディーと歌詞の情報を与えれば、歌わせることができる、というもの。 価格は79ドル(約9,000円)となっていますが、すぐに支払わなくても、ダウンロードすれば誰でもフル機能を使うことができます。またUIを日本語、英語、中国語に設定できるほか、標準で日本語、英語、中国語の歌声ライブラリが用意されているので、すぐに日本語で歌わせることも可能です。現在このSynthesizer Vが動くのはWindowsとLinux(Ubuntu)の2プラットフォーム。ただKanru HuaさんのTwitter(@khua
自分の演奏や歌をネット生配信してみたい……。そんな思いを持っている方もいると思います。できれば、そこにリバーブやコンプ、またEQをはじめ、いろいろとエフェクトをかけて……と考えるのはDAWユーザーであれば当然の流れだと思います。でも、いざそれを実現しようとすると、なかなか難しいというか、うまくいかないんですよね。DAWを使ってリアルタイムにエフェクトを掛けると、スピーカーやヘッドホンではエフェクトがかかっているのに、放送に出ていかない……。 Windows専用ではありますが、そんな問題を解決するツールを、AbilityやSinger Song Writerでおなじみの日本メーカー、インターネット社がAudio Input FXとしてリリースしています。そしてこの度、Audio Input FXのFree版も登場したので、これがどんなツールなのか、改めて紹介してみたいと思います。 大きく性能
VEGAS Proという映像制作ソフト=ビデオ編集ソフトをご存知でしょうか?以前はSONY Creative Softwareの高機能・高性能なソフトとして広く使われていたもので、あのACIDの兄弟ソフトともいえるものです。そのVEGAS ProもACIDも、さらには波形編集ソフトのSound Forgeも2016年5月にSony Creative SoftwareからドイツのMAGIX社へと売却されたため、現在はMAGIXが開発・販売をしており、最新版はVEGAS Pro 15。国内ではソースネクストが販売・サポートを行っています。 映像制作ソフトというと、AdobeのPremiereやAppleのFinal Cut Proなどがありますが、VEGAS ProはACIDの兄弟ソフトだけにDAW的な感覚で使えるため、DTMユーザーにとっては非常に扱いやすいソフトです。また他のソフトと比較し
6月19日、AbilityやSinger Song Writer、Sound it!などで知られる日本のソフトウェアメーカー、インターネット社からMS EQ COMPというVSTプラグインが、Windows、Macに対応する形でリリースされました。Ability Proで使えるのはもちろんのこと、CubaseでもStudio OneでもFL Studioでも使える強力なプラグインでありながら、今回はなんと無料での配布とのこと。 一言でいえば普通のステレオトラック、マスタートラックに刺すことでMS処理が可能となり、Mid、Sideそれぞれ独立してEQ処理、コンプ処理ができるというプラグイン。とくにマスタートラックに刺すことで大きな力を発揮してくれそうです。とはいえ、MS処理って何?という人もいると思うので、MS EQ COMPの使い方について簡単に紹介してみたいと思います。 無料公開されたイ
すでにご存知の方も多いと思いますが、先日Studio Oneが3年ぶりにメジャーバージョンアップを果たし、Studio One 4になりました。ラインナップはStudio One 3と同様で、上位版のStudio One 4 Professionalと、エントリー版のStudio One 4 Artistの2種類。また後日無料版のStudio One 4 Primeが加わる予定になっています。 私もまだちょっと使っただけで、すべてが把握できているわけではないのですが、ほかのDAWでは見たことのない「何だこれは!!」と驚く機能も搭載された強力なバージョンアップになっているのです。Studio One 4での進化ポイントを中心に、どんなDAWなのかをちょっとだけ覗いてみたいと思います。 3年ぶりのメジャーバージョンアップとなったStudio One 4 まず、ぜひ見ていただきたいのがコード機能
DTMの世界を激変させるといっても過言ではない製品が、米Universal Audioから発表されました。日本での実売価格が税抜き58,000円前後のArrow(アロー)という製品で本日から発売開始です。一言でいえばプロの世界で使われている音を実現させるハードウェア。誤解を恐れずに表現すれば、プロ用のビンテージ機材を目の前で再現し、ズバリその音でレコーディングできてしまう機材なのです。 ご存知な方のために別の表現をすれば、Arrowとは世界中で使われているapolloのエッセンスをエントリーユーザーにも実現してもらえるモデルであり、2入力/4出力で、UAD-2のDSPコアが1つ、Unison対応のオーディオ入力を2系統持つというシステムが激安価格で登場したというもの。接続がThunderbolt 3(USB-Cポート)でバスパワーでの電源供給となっているのです。そのため、かなり新しいPCで
DTMステーションで、過去何回か取り上げてきた、ポータブルオーディオワークステーション、KDJ-ONE。コンパクトで軽い機材ながら、シンセサイザー、シーケンサ、エフェクト、サンプラーなど音楽制作に必要な機能を一通り備えるとともに、タッチディスプレイ、キーボード、スピーカーまで備えることで、これ1つで何でもできてしまうというスーパーマシン。デザイン的にもゲーム機っぽい雰囲気で、心惹かれるものがあります。このKDJ-ONEについては2年半前にアメリカのクラウドファンディング・サイト、Kickstarterでの支援を募る形で実質的な販売を行ったので、「そういえば、だいぶ前に見た!」なんて覚えている方も多いと思います。 ただ、メーカーであるサイバーステップでは、想定以上に開発が難航し、現時点ではまだユーザーの手元にモノが届いていない状況でした。しかし、小型デジタルDJ機器であるGODJを開発する仙
SPIREというソフトシンセをご存知でしょうか?EDM系の世界では、ここ最近よく話題になる音源であり、SERUM(Xfer Records)、Nexus2(reFX)、Massive(Native Instruments)、Sylenth1(Lennar Digital)などと並んで評される定番音源。WindowsおよびMacのVST、AU、AAXの64bit/32bitで動作する、まさに今風なシンセサウンドを出せる音源です。 突き刺さるようなリードサウンドから、FutureBASSのキラキラ系サウンド、図太いシンセベースなど、EDMの即戦力としてすぐに活用できるものとして、使われています。すごく音作りがしやすい音源であるだけに、EDMに限らずさまざまなジャンルでの活用が可能なのですが、これまでは海外サイトからドル決済で購入するしかなかったのです。しかし7月からディリゲントが輸入代理店とし
ローランドの創業者であり、元社長、元会長。現在、ATV株式会社の代表取締役会長で、公益財団法人かけはし芸術文化振興財団名誉顧問である梯郁太郎(かけはしいくたろう)さんが4月1日、お亡くなりになりました。ご遺族の意向もあるようで、ATVやローランドからも正式な発表は現時点ではありませんが、ご冥福をお祈りいたします。昨年末のATVの新製品、aFrameの発表会のときにお見掛けした際にはとってもお元気でいらっしゃったので、楽器業界のために100歳くらいまでは……と思っていたのですが、87歳だったとのことです。 ご存じのとおり梯さんはMIDIの考案者・開発者であり、そのMIDIの功績からグラミー賞を受賞されている方でもあります。その梯さんに、2011年にインタビューさせていただいたことがありました。ちょうどスティーブ・ジョブズが亡くなった直後で、朝日新聞社のAERAのスティーブ・ジョブズ追悼号での
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