横田滋さんが死去したことについて、記者の質問に答える安倍首相=東京都渋谷区の私邸前で2020年6月5日午後8時6分(代表撮影) 拉致被害を訴え続けた象徴的存在である横田滋氏が無念のうちに亡くなった。拉致問題によって巻き起こったナショナリズムを背景に登場した感もある安倍政権だが、その政策と不作為に重大な責任があるのではないか。真の解決策を求めて、蓮池透拉致被害者家族会元事務局長らが緊急直言! 国会閉会とともに安倍晋三首相1強という虚像が音を立てて崩れ始めた。河井克行・案里夫妻逮捕、陸上イージス配備停止、検察庁法改正案廃案……。溜(た)まりに溜まった政権の膿(うみ)がどこまで出るのか。注目すべきは自民党本部から夫妻への1・5億円が誰の指示によって振り出されたかだ。特捜検察の解明次第では政権は第二の直撃を受けよう。 この稿では拉致問題にこだわり、以下、二つの核心的疑問に答えたい。「言論拉致的状況