端午の節句を前に、鹿児島市のいおワールドかごしま水族館に16日、世界最大の魚ジンベエザメの形をした「ジンベエのぼり」がお目見えした。 同館では2000年から、ジンベエザメに「ユウユウ」と名付けて飼育しており、現在5代目。一番の人気者として市民に親しまれていることから、こいのぼりならぬ「ジンベエのぼり」を製作し、毎年この時期に掲げている。 のぼりは本物の成魚と同じ10メートル、現在飼育中のユウユウの5メートル、日本近海で捕獲された個体では最小として話題になった4代目ユウユウの大きさにちなんだ2メートルの3匹。 この日、同館を訪れた小学生14人が綱を引いて水族館西側の壁面に掲げ、海風を受けてゆったりと空を泳いでいた。 展示課魚類展示係の中畑勝見さん(43)は「こいのぼりと見比べて、海の生物に興味を持ってもらえれば」、吉野小4年、検見崎紘士君(9)は「本物のユウユウそっくり」と話していた。