糸満ハーレーの一環で行われる「アヒラートゥエー(アヒル取り競争)」を巡り、沖縄県糸満市や糸満漁協に「動物愛護の考えに反する」「無用な苦痛を与える」などの批判が相次いでいる。今年は6月に4年ぶりに開催されたが、市側にメールやはがきが832件寄せられ、3日の市議会一般質問でも中止を求める声が上がった。一方、アヒル取りはハーレー行事の一部として市指定民俗文化財(無形)にもなっており、市は歴史的な由来やハーレーとの一体性などについて確認する方針だ。(南部報道部・国吉聡志) 【写真】闘牛は動物虐待なの? 愛護団体から法規制強化の声 どう守る沖縄の伝統文化 アヒル取りでは数十羽のアヒルを海に放ち、一般参加者が追いかけて捕まえる。胴体を抱えるようにして確保するよう呼びかけているが、首や羽をつかんでしまうこともあるという。 糸満ハーレーは糸満漁協や自治会でつくる糸満ハーレー行事委員会が運営する。漁協が事務