はじめに OpenBlockS 600は堅牢性やLinux採用によるカスタマイズ性の高さなどの特徴から、ネットワークのインフラ周辺でとくに多く利用されています。その用途は幅広く、DHCPやDNSなどのネットワークの中核となるサービスやサービスインフラの死活監視、ネットワーク障害時のデバッグなどさまざまなかたちで活用していただいています。 今回はさまざまな用途の中でも事例の多い、VPNルータとしての構築をご紹介します。VPNルータには市販製品が多数存在しますが、クラウドのIaaSサービスと顧客をシームレスにつなぐためのレイヤ2接続が可能なVPNルータとして、多数の利用実績があります。本稿では、オープンソースのレイヤ2接続対応VPNソフトウェアとして「OpenVPN」と「UT-VPN」を取り上げ、前編ではOpenVPNの導入と設定までを実施し、次回の後編でUT-VPNの導入と設定、そしてそれぞ