「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー」 そう遠くない近未来を舞台にしたファンタジーである。設定のおもしろさ、ストーリー展開の組立がとってもよく練られているのに、何となくテンポが悪いために、それほど長くない映画なのに妙にもたついてしまうのがとっても残念な映画だった。 ニューヨークの寒いある日、そのテロップの後、一人の老人フランクが近所にある図書館を訪れる。そこには顔見知りの司書ジェニファーが出迎えてくれるが、この図書館もなにやら胡散臭そうなNPO法人によってデジタル図書館に変わるのだという。そして、貴重本の「ドン・キホーテ」を見せてもらったりする。 フランクは、帰り道、いつもの雑貨店によって万引きをする。ふつうの老人の物語かと思っていたら、このシーンで、何か違うとストーリーに入っていく。 ある日、彼のもとに息子のハンターがやってくるところから本編の物語が始まる。最近物忘れの激しい