クロスプラットフォーム開発の有力候補にwxWidgetsがあります。ところが日本語のリソースが意外に少ないため、最初の導入に苦労される方も多いのではないでしょうか。本稿では、導入する際につまづきやすいポイントを確認しながら、wxWidgetsに同梱されている「samples」や「demos」フォルダのコードをビルドするまでを案内します。 はじめに Visual C++(以下、VC++)で使えるクロスプラットフォームの開発キットの一つに、wxWidgets(ダブリューエックスウィジェッツ)があります。wxWidgetsは相応の歴史と実績がある魅力的なツールです。しかしながら、日本語のリソースが意外に少ないため、最初の導入に苦労される方も多いのではないでしょうか。 本記事では、導入する際につまづきやすいポイントを確認しながら、wxWidgetsに同梱されている「samples」や「demos」