小さな断片がゆるく結合する。「ウェブ・スタートアップ」と呼ばれる新興企業が続々登場し、一つひとつは小さい断片であるものの、互いがインターネットを介してゆるやかに結合し、新しい価値を創り出そうとしている。多くのスタートアップは広く一般の個人を対象に、個人同士が情報を交換・共有できるサービスを提供しており、「ソーシャルウェブ」と総称される。金融危機に目を奪われ、ソーシャルウェブの台頭を見落としてはならない。起業のための環境が、かつてのインターネット・バブル時代よりはるかに整っているからだ。 もっとも大きいのは、GoogleのAdSenseに代表される内容連動型広告のおかげで、スタートアップでも収入源を確保しやすくなったこと。起業コストも劇的に低下している。サーバーやネットワークといったIT(情報技術)資源は極めて安く利用できるし、公開されているソフトウエアやITサービスを使うことで、アプリケー
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