古都・京都の観光各所をめぐるバスに、1日どれだけ乗っても700円。観光客に人気の「バス1日券」を、京都市は来年度末に廃止することになりました。そのねらいは混雑の緩和です。 かつて大勢の観光客で、「オーバーツーリズム」が課題となった京都。 “おこしやす、でもバスには乗りすぎないでおくれやす” 再び観光地として活況を呈しようとしている、観光都市・京都の複雑な事情とは。 (京都放送局 記者 海老塚恵) 観光客から惜しむ声 新型コロナの影響で、一時、観光客数が落ち込んだ京都。 去年秋から、国の「全国旅行支援」、新型コロナの水際対策の大幅な緩和などで、国内外からの観光客の姿が目立つようになりました。 そうした中で、2月に示された京都市の「バス1日券」廃止の方針。 京都市東山区の清水寺の周辺では、観光客から廃止を惜しむ声が聞かれました。 福井県から訪れた高校生の2人組は、「バス1日券」を使って観光して