鮎などの川魚を、うねらせるように波打たせて串に刺すことを「踊り串」もしくは「うねり串」と言うらしい。 で、その行為の意味するところだが、ネットであれこれ調べてみてもどうも釈然としなかった。というのも「味にこのような影響があるので」と説明されることは少なく、まず第一に「鮎が泳ぐさまを生き生きと表しましょう」と書いてあるのだ。 それはつまり、鮎に躍動感を与えているということか? あれは見てくれ重視の技だったのか? だとすれば、だ。なにも鮎などの川魚にだけ生き生きとさせるのは勿体ないのではないか。 そんな思いから、いろんな物に踊り串を打ってみた。 (text by 高瀬 克子) 海の魚も生き生きと 考えてみれば、踊り串どころか魚に串を打って焼いたことがない。普段はコンロでそのまま焼いている。 そこで、まずはセオリー通りに魚を焼いてみようと思う。もちろん川魚以外のもの限定だ。ここで鮎を焼いたんじゃ