印刷 「飛ばし携帯」の契約の仕組み 身分証明ができる路上生活者らを狙って携帯電話を何台も契約させ、報酬と引き換えに巻き上げる手口が大阪で横行している。契約者本人には後日、高額な利用料が請求されるが、生活費ほしさにだまされるケースも多い。こうした「飛ばし携帯」は犯罪行為に悪用される恐れがあり、支援団体は「新たな貧困ビジネス」と警戒を強めている。 大阪市内の80代男性は今年1月、西成区内で求職中、見知らぬ男から声をかけられ、携帯電話計7台を契約して2万円の報酬を受け取った。その後、このうちの2台分について計約15万円の利用料請求が来たという。別の60代男性は、同様の方法で携帯電話2台を契約。1万円の日当を受け取ったが、後で10万円以上を請求されたという。 「大阪クレジット・サラ金被害者の会」には、携帯電話を複数契約し、後日送られてきた高額な通話料請求に困っているといった相談が昨春以降、計