「ぜひ国民の皆さんに、新聞をよくファクトチェックしていただきたい」 8日の党首討論会では、安倍晋三首相が衆院解散の判断に至った要因の一つとされる森友学園・加計学園の問題も取り上げられ、首相が気色ばんで朝日新聞を批判する場面があった。 きっかけは日本記者クラブの企画委員の質問。加計問題での首相の説明が「不十分」とする回答が79%を占めた朝日新聞の調査に触れた。応答で首相は7月10日の加計問題に関する国会の閉会中審査に言及。参考人で出席した加戸守行・前愛媛県知事の発言を「次の日に全く(朝日が報道)していない」と続け、「胸を張ってしていると言えますか」と聞いた。「はい、できます」と応じられると、首相が「チェック」を呼びかけた。 朝日新聞は7月11日付の朝刊に審議の詳報を載せ、「愛媛は12年間加計ありき」の見出しで加戸氏の発言を掲載した。
8日の党首討論会では、安倍首相が加計学園問題についての報道のあり方に注文をつける場面があった。首相はこれまでも民放の番組などで、国家戦略特区での獣医学部新設を推進する側が「手続きに問題はなかった」などと主張していることを、もっと報じるよう求めてきた。 党首討論会で朝日新聞の坪井ゆづる論説委員は、今年7月の衆参予算委員会の閉会中審査で、首相が加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは今年1月20日だったとした発言をただした。 だが、安倍首相は直接答えず、「まず、朝日新聞は八田(達夫・国家戦略特区ワーキンググループ座長)さんの報道もしておられない」と返した。坪井論説委員が「しています」と反論すると、「ほとんどしておられない。しているというのはちょっとですよ。アリバイ作りにしかしておられない。加戸(守行・前愛媛県知事)さんについては、(国会で)証言された次の日には全くしておられない」と述べ、坪井論説
1月に沖縄の米軍基地反対運動を特集した東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の番組「ニュース女子」が、「事実の裏付けが不十分」「一方的な立場で伝えた」などと批判された問題で、MXテレビは9月30日夜、現地を再取材した報道特別番組を放送した。だが、ニュース女子の番組内容を直接、検証する内容ではなく、疑問を呈する識者もいる。 異例のCMなし 午後7時半から1時間15分、異例のコマーシャルなしで放送されたのは「沖縄からのメッセージ 基地・ウチナンチュの想(おも)い」。琉球王国以来の歴史をふまえ、沖縄戦で「本土の捨て石」(番組)とされ、多くの犠牲者が出たことや、戦後も基地に起因する事件や事故が続いていることなどを説明。基地への賛否など、さまざまな立場の人たちの考えを伝えた。 番組の中で、「ニュース女子」で批判された放送内容を直接、肯定したり、否定したりする場面はなかったが、批判された部分を意
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