[後編]勝負どころはWiMAX端末の多様化、“攻め”の立場で固定回線市場も狙う UQコミュニケーションズ 代表取締役社長 野坂 章雄 氏 目下の課題は。 一番の課題は、UQ WiMAXの認知度が今ひとつなことだ。だから、トレインチャンネルやトレインジャック、イベントなどを通じて、もっと利便性を訴えかける。2010年の10~11月は、ブロガーミーティングや街頭でのイベントなどに積極的に取り組んだ。 年間パスポートの開始もそういうアピール策の一つ。これまではエリア整備が十分でなかったために、他社のように最低契約期間は設けてこなかった。ただ、基地局は年度末で1万5000局。東京についていえば人口カバー率は99%だ。だから少し考え方を変えて、年間パスポート採用に踏み切った。 基地局はもう十分に広がったと? 主要都市、政令指定都市については現状で90%を超えている。大阪、神戸、中部圏といったところは