セキュリティ組織の米SANS Instituteなどは現地時間5月15日,Windowsのパス名処理に不具合が見つかったことを明らかにした。パス名に細工が施されると,Windowsはそのファイルの場所(パス)を適切に示せなくなる。このため,例えばWindows上で稼働するウイルス対策ソフトのおいては,「ウイルスを検出しても,その実体にアクセスできずに駆除できない」といった問題が発生する恐れがある。 今回の不具合は,DOS形式のパス名を,NT形式のパス名に適切に変換できない場合があることが原因。Windowsには,パス名を変換するための関数が複数存在する。特定の細工が施されたDOS形式のパス名をNT形式に変換しようとすると,適切な関数が選択されずに誤った変換をおこなってしまう。この結果,ファイルが存在するパスと,関数が返すパスが異なることになる。 Windowsだけではなく,Windowsの