ミルトン・フリードマン教授が米国時間11月16日に狭心症で逝去したとの急報が、日本時間の17日朝に入ってきた。 私はこの2年間、2度死にかけるほどの大病に苦しめられたが、10月中旬から執筆活動を再開した。そして特にこの2週間というものは、ぜひ彼に電話をしなければと切に思っていた。だが、2年もの間、足を踏み入れることのなかった研究室で、毎日なにかと時間を流されて、とうとう電話をかけそこなった。痛恨の極みである。 「私の一生に影響を与えた先生、恩師、同僚、友人」 彼を経済学者に育て、彼に博士論文をS・クズネッツと共著で書き上げさせたNBER(米国経済研究所)の所長アーサー・バーンズ教授の死に際して、彼が追悼文で呼びかけた「私の一生に影響を与えた先生、恩師、同僚、友人」という言葉を、私は彼に捧げたい。彼はシカゴ大学で私の先生で、そのうえ私の3人の恩師の1人であり、1977年以降これまでスタンフォ
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