中央線沿いの私立大学に4月から通うことになった。 自分の希望とは程遠い大学。 同級生の中には本郷の大学に通うものもいる。 とてつもない挫折感と焦燥感。 自分の人生は終わったと思ってた。 ここの学生は阿呆しかいない。 ここで何かを学ぶこともなければ、 あたらしい知見を得られることもなさそう。 むしろ学生達は、新薬の治験バイトに勤しんで、 春の新歓コンパでは、酔った勢いで事件を起こす。 髪の毛を迷彩色に染めた危険そうな学生。 犯罪者学生を隠し、記者会見をしない理事長。 名前さえ書いたら通る試験ですら、落ちる連中。 そんな大学。 僕も好きでいじけてるわけじゃないんだ。 もういやだと人生で初めて思ったんだ。 大学行かないことに、罪悪感を覚え、 地獄のような罵声も親から浴びせられ、 異国の地みたいに、誰も救ってくれなかった。 それが4月。 すぐに行くのがアホらしくなって、1ヵ月で行くのを辞めた。 そ