年はじめのニュース番組にて、今年も各地の年越しの模様が伝えられた。やはり定番は、元日の0:00に合わせ、初詣に訪れた参拝客の姿であろう。 『ゆく年くる年』を見ながらそばをすすったり、お笑い番組を見ながらミカンをほおばる年越しも悪くはない。悪くはないが寒空の下、厳かな気持ちで年越しを迎えることこそ正しい日本人の姿という気もする。憧れつつも、これまでの自分はだらしない年越しに甘んじてきた。こんなことでいいのだろうか? まあいいか、という気もする。だが、ここはあえて30を前にしたうだつの上がらない自分に活を入れよう。あの明治神宮の初詣一番乗りを本気で目指すのだ。 (榎並 紀行) 一番乗り=一番早くお賽銭を投げる人 東京都渋谷区の明治神宮。正月三が日の参拝客がおよそ300万人にものぼる日本一の初詣スポットである。元旦ともなれば最寄りのJR原宿駅から賽銭箱のある本殿まで1時間待ち、2時間待ちの行列が