Mankiwの経済学の入門本に「経済学の十大原理」というお題目がある。その第四原理に「人々はさまざまなインセンティブに反応する」とあるように、人はいとも簡単に自分に課せられた制約に左右されるものだ。 例えば、子供が小さかったり学費がかかっていたり、かつヨメが主婦であり、かつ家の長期ローンや車のローンや生命保険を組んでいるという、自分の環境の経済的制約条件がきつい普通の人間がいるとする。そういう人間がベンチャーにいると、いざというときにすぐに保守的な判断をするし、ちょっとキツクなるとすぐに逃げるし、会社を踏み台にするしで、ベンチャーや冒険がなかなかできにくい。いやまあ、最近このような事例を端から客観的に眺める体験をしたもので。 これと似たことを、自分自身も某社のオヤジに騙されることでも体験している。これはとてもよい社会勉強になったが、今思い出しても断腸の思いだ。そういえばあれも大企業のサラリ
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