『何があっても一家4人を食わせていくだけのお金を稼ぎたいならスモールビジネスをやるしかない』(中村裕昭著、こう書房)は、リストラ2回、廃業1回という経験をしながらも再度起業して成功し、他にも3つの事業を立ち上げて時間とお金の呪縛から解放されたという著者による書籍。興味深いのは、これが「大きな夢や希望を持ち、危険を冒して選ぶ道」という印象の強い起業家的スタンスとは対極の視点から書かれている点にあります。 正直に言うと、何百人も従業員を抱えるビジネスは、私にはできませんし、何十億円も売り上げをつくることも考えていません。 ただ、自らが失敗してきたなかで、お金をかけずに、小さい組織で、最大の結果を出し、自分が望む「時間とお金に縛られない生き方」を手にするためにはどうすれば良いかということを実践してきただけなのです。 (28ページより) では、どうすればいいのか? この問いに対し、著者は「スモール
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