忘年会の季節。1杯飲んだ後に運転代行を利用する人も多い。しかし「車庫入れ時に車に傷が付いた」などのトラブルが増え、業者が車庫入れを断るケースも。駐車場でも飲酒状態の所有者が運転すれば道交法に触れる恐れがある。警察庁も「実態が把握できれば、代行業者の指導も考えなくては」と話す。 全国運転代行協会によると、客の車を柱や段差で擦るなど車庫入れ時のトラブルは少なくない。福井市の男性会社員(27)は7月、タクシー会社の運転代行を利用したところ、自宅前の路上で降ろされた。運転手は「車庫入れはやっていません」。「飲酒運転になってしまう」と交渉し、しぶしぶ車庫まで入れてくれたという。 警察庁交通企画課によると、これまでに車庫入れを断られた客が飲酒運転で摘発されたケースはない。運転代行協会の栗原和夫専務理事は「業者ごとの判断でケース・バイ・ケース」と話す。