7月18日の記者会見では、蓮舫氏自身が「こうした開示は私で最後に」「きわめてレアなケースとして公表する」と、戸籍の公開がイレギュラーな対応だと繰り返した(撮影/編集部・山口亮子)この記事の写真をすべて見る 多様なバックグラウンドを持つ人が増えるなか、自らが「日本人」だと証明するために戸籍を示した蓮舫氏。なぜこんなことになったのか。 日本国籍と台湾籍の「二重国籍問題」で、民進党代表の蓮舫氏が戸籍謄本の一部を公開した。台湾籍離脱の手続きを尽くした証拠を示し、説明責任を果たすためだという。「出自による差別を助長しかねない」という批判の中での開示。「二重国籍問題」とは、何だったのか。 蓮舫氏は1967年、東京で、台湾人の父と日本人の母の間に生まれた。当時の国籍法は父系主義。蓮舫氏は台湾籍だったが、85年の国籍法改正で国籍選択が可能になり、日本国籍を取得した。その際、台湾籍放棄の手続きが行われず、二