「空気から燃料を作る」。こんな夢のような技術の実用化が近づいてきた。地球温暖化の元凶ともいうべき二酸化炭素(CO2)を分解して燃料の原料を生成するのが特徴で、日本企業が技術面で大きくリードし始めている。資源小国・日本の救世主となるか。注目を集めそうだ。ゴミ焼却場の横に燃料生成プラント2020年初頭。ゴミ焼却場の隣接地に設けられた巨大プールを眺めると、その底にはいくつもの半導体パネルが太陽に向
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卓球の球が転換期を迎えた。110年余り続いたセルロイドの時代が終わり、プラスチックへ。なぜ変わったのか。プレーも変わるのか。 キューピー人形にパチンコ台、筆箱に化粧箱……。横浜市にある博物館「セルロイドハウス横浜館」には、懐かしい品々が並ぶ。岩井薫生(いさお)館長は「綿花を原料とするセルロイドは、加工しやすい。戦前に一時代を築き、日本はその中心を担った」。様々な製品に使われたが、戦後は石油系素材の台頭で衰退してきた。 同館の実験室でセルロイド製の数センチの板に火をつけると、大きな炎が上がった。セルロイドは燃えやすく、自然発火する恐れもある。飛行機には持ち込めないため、卓球の球も船で輸送されてきた。 卓球は19世紀、英国貴族がコルク栓を打ち合って始まったといわれる。19世紀末、英国人が米国からおもちゃのセルロイド球を持ち帰り、羊の皮を張ったラケットで打った。鳴らした軽快な音から「ピンポン」と
牛レバ刺しの飲食店での提供を禁止した平成24年を境に、E型肝炎患者が倍増していることが25日、国立感染症研究所の感染症発生動向調査で分かった。牛の代わりに豚の生レバーなどを提供する飲食店が増えたことが原因で、豚の生食によるE型肝炎の感染拡大が裏付けられた。 調査によると、E型肝炎患者数は、17~23年まで年間約40~70人で推移。しかし、牛レバ刺しの提供を禁じた24年には121人、今年(10日現在)は131人と3年連続で100人を超えた。今年の患者のうち少なくとも10人は豚が原因と判明している。同研究所ウイルス第2部の石井孝司室長は「患者が増加傾向にあるのは豚を生で食べる機会が増えたことが一因と考えられる。豚の肉やレバーはしっかり火を通してほしい」と話している。 厚生労働省は5人が死亡した23年の焼き肉店の食中毒事件を契機に、24年7月に牛レバーの生食提供を食品衛生法で禁止。ところが、代替
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