ジェンダーギャップ(男女の格差)解消に取り組む兵庫県豊岡市は22日、家庭内の性別役割分担の実態と意識に関する独自調査の結果を発表した。子育て世帯では、家事・育児の時間が、女性は男性の3倍に上り、この実態について男性の8割が現状のままでいいとした。一方、女性は5割が「もっと夫が担うべき」と回答し、男女で認識に大きな差がみられた。市によると、自治体が家庭における男女格差の認識を調べるのは全国でも珍しいという。 同市は都市部などに流出した若い女性が戻ってこないことに危機感を抱き、2019年度から企業や役所の労働環境の改善など格差解消に向けた取り組みを実施し、本年度から地域や家庭にも広げている。 調査は市民を対象に7~8月、インターネット上で実施。有効回答数は30~50代を中心に626人(男性283人、女性339人、その他4人)だった。 このうち高校生までの子どものいる世帯では、平日1日の仕事関連