Lionで登場した機能「フルスクリーン」。ウィンドウを画面全体にただ拡大するわけではなく、アプリケーション開発者の意図したレイアウトで表示することが狙いだ。特に、中心部にはメインの画像を据えつつ周囲に複数のダイアログを配置すると好都合な、iPhotoやiMovieのようなアプリケーションには効果的だろう。 Terminalも例外ではなく、Lionでフルスクリーンに対応した。VT100互換の80桁×24行表示が骨の髄まで染み込んでいる身としては、使う場面があるのかといぶかしがっていたのだが、これが意外に「アリ」なのだ。 たとえば、psコマンドで実行中のプロセスを調べるとき。バイナリがバンドル内部にあることが多いOS Xの場合、80桁ではパスを表示しきれないことが多々ある。「w」オプションの132桁ですら足りないこともあるが、フルスクリーンならばほぼ表示できる。筆者が普段利用している1920×