ヴァルキリープロファイル ─咎を背負う者─
『人類がたどってきた道 “文化の多様化”の起源を探る』 著者:海部陽介 版元:日本放送出版協会 発行:2005年4月 価格:1260円(税込) ISBN:978-4140910283 科学番組などでも繰り返し取り上げられてきたので,分子生物学と古人類学が相携えて論証した人類のアフリカ単一起源説は,そろそろ常識として定着したものと思う。現生人類であるホモ・サピエンス・サピエンスは,おそらく20万年ほど前にアフリカで誕生し,それが世界各地に拡散していったものである。 つまりドイツで15万年ほど前の地層から発見されたネアンデルタール人も,中国で見つかった50〜60万年の北京原人も,人類の直接の祖先ではない。いや,20万年より前の時点でアフリカに北京原人相当の「ヒト」がいて,それらの血筋からホモ・サピエンス・サピエンスが誕生したという可能性までは否定されないが,少なくともドイツや中国に出て行った集
神々と巨人族の戦いを描いた北欧神話には,主神オーディンのグングニル,雷神トールのミョルニル,シグムントのグラムといった,魅力的な武器が多数登場する。どれも必殺といえるほどの破壊力を持っているが,そうした武器の中には,世界の幕を引いてしまうほど強力なものがある。それが炎の民の王スルト(surt:黒の意)が振るった炎の剣レーヴァテイン(Laevatein)だろう。 諸説あるが,一般的にはスルトの持っていた炎の剣はレーヴァテインとすることが多いので(別ものだとする説もある),ここでは炎の剣=レーヴァテインとして話を進めていくことにしよう。 北欧神話には炎の国としてムスペルヘイム(Muspelheim)が登場する。ここはスルトの統治のもと多数の炎の民(Muspel)が生活を営んでいる。熱や炎があまりに強烈なことから炎の民のみが生活でき,神であっても立ち入れない過酷な場所だ。 また,ムスペルヘイムは
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く