火事と喧嘩は江戸の華、と言うが、その伝でいくと、フレームウォーはオープンソースによるバザール型開発の華、とも言えようか。 フレームウォー(flame war)というのはご存じの方も多いだろうが、ようするに罵り合いのことである。単にフレームとも言う。本来flameとは炎のことであって、ようは炎のごとく激烈な悪口雑言を(不)特定多数間で飛ばし合うということなのだが、オープンソース開発プロジェクトの中では往々にしてこれが起こる。一昔前はNetNewsでも盛んにやっていたが、最近ではそもそもNetNews自体下火なので、現在の「主戦場」はメーリングリストか掲示板、バグ報告システム、あるいはブログのコメント欄のようだ。 フレームウォーの始まりはたいがいつまらないことである。つまらないことに関してつまらない悪口や嫌味の類を書く奴がいて、それにカチンと来た奴がいて、あるいはそういった悪口をたしなめる奴が