105 米国の綿・人造繊維下着輸入制限パネル及び上級委員会報告 (WT/DS24/R,パネル報告提出日:1996 年 11 月 8 日,採択日:1997 年 2 月 25 日) (WT/DS24/AB/R,上級委員会報告提出日:1997 年 2 月 10 日,採択日:1997 年 2 月 25 日) 【事実の概要】 1995 年初頭、米国繊維協定実施委員会(CITA)は、綿および人造繊維下着の輸入量に関 する資料を審査し、当該産品を製造している国内産業の状況を検討した。その結果、CITA は、米国下着産業に重大な損害が発生またはそのおそれがあると判断し、重大な損害また はそのおそれの原因は、コスタリカなど 6 カ国からの輸入と特定された。この時期、米国 の産業は、米国で裁断された材料を海外で縫製し、再輸入するという方法(807 貿易)に シフトしており、こうした再輸入製品については関税の控