「侍ジャパン」が決勝戦進出を決めたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のテレビ中継映像には日本企業の広告が目立つ。ところが、これらの広告は、実際の球場には存在せず、画面上ではめ込まれた「バーチャル広告」なのだ。インパクトの強さが「広告の可能性を広げる」のは確かだが、「実際には存在しないもの」をはめ込むことが問題になった例もある。 マクドナルドやアサヒビールの広告が目を引く WBCのテレビ中継の視聴率は好調で、例えば3月20日にTBS系で放送された日韓戦の平均世帯視聴率は、関東地区で40.1%(ビデオリサーチ調べ)。瞬間最高では、48.1%という数字をたたき出している。 野球の中継で視聴者の印象に残るのは、やはりバッターボックスでのやりとりだ。そうなると、バックネット下の広告にも、かなり注目が集まることになる。特にWBCでは、「世界をつかもう」という日本語のキャッチフレーズが入ったマ