神戸市は24日、須磨海水浴場(神戸市須磨区)で来夏からタトゥー(入れ墨)の露出を条例で規制する方針を発表した。 罰則は設けないが、服で隠すなどの指導に応じない場合、海水浴場から退去させる。市によると、海水浴場で入れ墨の露出を規制するのは全国でも珍しいという。 同海水浴場で今夏、「海の家」の音楽イベントに参加した若者らによる麻薬所持事件が起きたことなどを受け、管理者の市が9月、県警や市民団体などと専門チームを発足。健全化に向けて、海の家の店主や地域住民らと意見を交えて対策を協議していた。 市によると、入れ墨を公然と露出してほかの海水浴客に不安や畏怖(いふ)を覚えさせないよう、「須磨海岸を守り育てる条例」を一部改正する。規制する入れ墨の大きさなどは今後、詳細に決める。 このほか、海岸の占用許可条件を見直し、海の家をダンスホールのように利用することも禁止する。営業時間も現在の午後9時までから短縮