金融安定とゾンビ銀行一掃への決断 シティ準国有化 市場の反応は未知数 (1/2ページ) 2009.2.27 21:04 【ワシントン=渡辺浩生】米政府が米金融大手シティグループの事実上の公的管理に踏み切るのは、シティが破綻(はたん)すれば、「システミックリスク」(連鎖破綻の危険)を招き、世界中の金融システムに大激震が走ると判断したからだ。シティ以外にも、「ゾンビ(死に体)銀行」や「インソルベント(債務超過)」と疑われている銀行があるとみられており、政府は「ストレステスト」と呼ばれる検査であぶり出し、同様に公的管理下に置く構えだ。 しかし、自由市場主義の米国では、国有化や公的管理に対する市場の反発が根強いうえ、追加的な出資で公的資金が雪だるま式に膨らむ恐れがある。 危機の震源ともいえる米金融機関が抱える不良資産は最低でも約2兆ドルに上るとみられる。しかし、損失を処理すれば、資本が大きく棄