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ブックマーク / number.bunshun.jp (280)

  • マンUの新星として第2の祖国に凱旋!ドイツ人も後押しする香川真司の夢。(ミムラユウスケ)

    移籍以来、途中出場や来のポジションではない位置での起用が続く香川。ファーガソンに試されているようだが、すでに2得点しており期待以上の活躍ぶりを見せている。 およそ3カ月ぶりにドイツでボールを蹴った香川真司は、相変わらずの存在感を放った。 「カガワがここでゴールを決めるのは3年連続ってことになるよ! 彼はハノーファーに来るといつも、気分よくプレーできるみたいだ。困ったもんだねぇ……」 ドイツ最大の発行部数を誇る『ビルト』紙でハノーファー番を務めるクレプス記者は、自らの担当するチームが毎年のように、香川にゴールを許す不思議なジンクスを自嘲気味に語った。'10年と'11年のブンデスリーガ、そして8月11日のプレシーズンマッチ。香川は3年連続で、ハノーファーのAWDアレナでゴールを決めた。 南アフリカから始まり、中国、ノルウェー、スウェーデンと続いたマンチェスター・ユナイテッドのワールドツアーの

    マンUの新星として第2の祖国に凱旋!ドイツ人も後押しする香川真司の夢。(ミムラユウスケ)
  • ルーニーを抑えてトップ下を掴め!プレミア開幕で見せた香川の可能性。(山中忍)

    プレミアリーグ開幕戦にトップ下でフル出場した、マンUの香川。チームは0-1の敗戦に終わったが、香川は巧みなポジショニングとパスで味方のシュートチャンスをおぜん立てした。 マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ開幕戦で、日人MFが先発メンバーに名を連ねる。一昔前であれば、漫画の世界でしか考えられなかったような出来事だ。しかし、今夏にボルシア・ドルトムントからマンUに引き抜かれた香川真司は、現実の世界で、堂々の開幕戦先発デビューを果たした。 8月20日の2012-13シーズン第1節、アウェイでのエバートン戦。背番号26の赤いユニフォームを着た香川は、スポットライトならぬナイター照明の下、満員のグディソン・パークのピッチでキックオフを迎えた。しかも、ポジションは、自身が好むトップ下。ウェイン・ルーニーの背後での先発起用には、チーム合流直後に「アタッキングサードで“違い”を見せられる新戦力

    ルーニーを抑えてトップ下を掴め!プレミア開幕で見せた香川の可能性。(山中忍)
  • <関塚ジャパン、躍進の原動力> 永井謙佑&清武弘嗣 「世界を震撼させたカウンター」(佐藤俊)

    周囲から絶対の信頼を寄せられる2人の選手がいる。 清武が前を向くことでチームに攻撃のスイッチが入り、 永井は相手DFに影さえも踏ませることはなかった。 世界が震えた高速カウンターは、いかにして生まれたのか。 最初に度胆を抜いたのはモロッコ戦だった。 後半39分、清武弘嗣の浮いたパスを永井謙佑が猛烈なスピードで追う。そのままDFに競り勝ち、前に出てきたGKの鼻先で蹴り上げた。ニューカッスルの観客は、永井のきれいな弧を描いたループシュートとともに、その圧倒的なスピードに驚き、スタジアムは大きく響動(どよ)めいた。 これが日最強の武器となった「ナガイ・アタック」である。そのホットラインとなったのが、清武と永井のふたりだ。グループリーグはもちろん、決勝トーナメントに入ってからも相手の脅威となり続けたこの連携は、実はロンドン五輪大会になってから生まれたものだった。 アジア最終予選では、大迫勇也や

    <関塚ジャパン、躍進の原動力> 永井謙佑&清武弘嗣 「世界を震撼させたカウンター」(佐藤俊)
  • ユース世代が負け続けてきた韓国。疲労困憊の関塚ジャパンに勝機は?(佐藤俊)

    吉田は「お互いのやり方は分かっている。気持ちの強い方が勝つ」とコメント。両国代表ともに準決勝から中二日で迎える3位決定戦。体力の限界を超えた死闘となるのは間違いない。 歴史の巡り合わせなのだろうか。 まさか3位決定戦で、銅メダルをかけて韓国と戦うとは思わなかった。 日は、準々決勝のエジプト戦までは4試合無失点という素晴らしい内容だった。だが、準決勝のメキシコ戦では試合を引っ繰り返され、3失点を喰らい、1-3で敗れた。 日は、連戦の疲れによって運動量が低下し、そのため走りで相手を凌駕できず、プレスが機能しなかった。 また、メキシコも日をよく研究していた。 引いた状態でボランチに入ったボールを狙い、サイドから素早くカウンターを仕掛ける術が見事にハマり、日をリズムに乗せなかった。 正直、日の調子はエジプト戦以降、緩やかに下降している。疲労により選手のコンディションもベストには程遠く、永

    ユース世代が負け続けてきた韓国。疲労困憊の関塚ジャパンに勝機は?(佐藤俊)
  • サッカー銅メダルを巡り日韓対決へ。“絶対に負けられない”韓国側の事情。(吉崎エイジーニョ)

    ホン・ミョンボ監督と韓国の選手たち。ライバル日との対戦、かつ兵役免除がかかる一戦であり、3位決定戦への思いは極めて強い。関塚ジャパンは、彼らの“覚悟”にひるまず戦うことができるか。 強い言葉が、飛び交っている。 「あえて何かを言わなくても、どれだけ重要かは分かる。日には勝ってきたし、負けてもきた。しかし今回の覚悟は特別だ」 (ク・ジャチョル/アウクスブルク=ドイツ) 「これまでのどんな試合よりも、強い精神力が必要となるゲーム」 (キ・ソンヨン/セルティック、スコットランド=いずれも、8日の準決勝後会場にて) 熾烈さ、スリル、背負うものの大きさ。メダル、名誉、ライバル対決。日韓対決となった10日の男子サッカー3位決定戦は、オリンピックサッカー史上でも指折りの重みを持つゲームになる。 ロンドンは、韓国スポーツ界にとって特別な地だ。1948年、前回のロンドン五輪に約70人の選手団を送り込んだ

    サッカー銅メダルを巡り日韓対決へ。“絶対に負けられない”韓国側の事情。(吉崎エイジーニョ)
  • ベストメンバーでなぜ負けたのか?関塚ジャパン、メキシコ戦の誤算。(佐藤俊)

    敗戦後、キャプテンの吉田はブログにこう綴っている。「ここまで中2日5試合。体が痛くないやつなんかいません。(中略)このチームのアホなやつらにショボくれた顔は似合わない。勝って終わろう」 吉田麻也は、呆然としたまま、しばらく立ち尽くしていた。 大津祐樹は、勝利に沸くメキシコの選手の傍で座り込んでしまった。 そして、扇原貴宏は、タオルに顔を埋めて号泣していた。 小雨の降る中、日はメキシコに力負けし、決勝への夢を断たれた。 決勝進出の夢は、叶う範疇にあった。左太もも負傷の永井謙佑は、試合当日に膝が曲がるようになったことでスタメンのゴーサインが出た。捻挫をしていた東慶悟も問題なくスタメンに名を連ねた。 ここまで快進撃を続けてきた日は、ベストメンバーで準決勝の舞台に立っていたのだ。 しかも前半12分、大津が大会直前の親善試合と同様に、豪快なミドルシュートを決め、先制した。これまで「先行逃げ切り型

    ベストメンバーでなぜ負けたのか?関塚ジャパン、メキシコ戦の誤算。(佐藤俊)
  • エジプト戦完勝で、メダルが見えた!全ての課題をクリアした関塚ジャパン。(佐藤俊)

    追加点を決めた吉田が、渾身のゴールパフォーマンス! お笑いコンビ「タカアンドトシ」と約束していたという“俺だ俺だ俺だ俺だ”のギャグ。 歴史の壁とは、かくもあっさりと押し破られるものなのだろうか。準々決勝で日はエジプトを3-0で破り、メキシコ五輪以来44年ぶりにベスト4へと進出したのである。 試合後の選手の表情は、一様にホッとしていた。 今大会自身初のゴールを決めた吉田麻也も「ベスト4は準備はしていたけど、イメージはしていなかった」と、苦笑しながら喜びを噛み締めていた。先制ゴールを決めた永井謙佑も「嬉しいっすねぇ」と終始にこやかだった。それも「最高のゲームが出来て、しっかり勝てた」(東慶悟)からであろう。 エジプト戦を迎えるに当たり、チームは2つの懸念を抱えていた。3試合2得点という数字が示すように先制後、追加点が奪えないという得点力不足。そして、サブメンバーの調子が上がらないことだった。

    エジプト戦完勝で、メダルが見えた!全ての課題をクリアした関塚ジャパン。(佐藤俊)
  • 主力に休養、サブの選手にやる気を!ホンジュラス戦で注目される関塚采配。(佐藤俊)

    「(D組の)1位、2位が決まる試合で、一番厳しい試合になる」とホンジュラス戦を前にコメントした関塚監督。「そのときのベストのメンバーで戦いたい。これからは総力戦になる。今日は(サブメンバーの)良いトレーニングができた」とスタメン変更も匂わせた。 日にとって、グループリーグ最終戦のホンジュラス戦は、単純にイケイケで勝利を目指すという試合にはならないだろう。 日は現在、D組の首位である。そのまま決勝トーナメントに進出した場合、C組の2位と対戦することになる。 C組の現時点での首位はブラジル(勝点6)、2位はベラルーシ(勝点3)、3位はエジプト(勝点1)だ。最終戦、ブラジルは1敗1分けで4位のニュージーランドと対戦することになっており、ここで敗戦するというのは現実的に考えにくい。「メダル獲得のためには、まだブラジルとはやりたくない」と、山口螢はいったが、そのブラジル戦を回避するためには、日

    主力に休養、サブの選手にやる気を!ホンジュラス戦で注目される関塚采配。(佐藤俊)
  • ザッケローニも注目の1トップ候補!?“速いだけじゃない”永井謙佑の武器。(二宮寿朗)

    モロッコ戦でゴールを決めた後の永井は、ピッチサイドの看板に駆け上がってガッツポーズ! スペイン戦で世界を驚かせた日のスピードスターをチェックするため、モロッコ戦ではプレミアリーグから17チームものスカウトが詰めかけた。 永井謙佑の評価がうなぎのぼりだ。 ロンドン五輪グループリーグ第2戦、モロッコとの戦いではスピードばかりでなく、“シュートセンス”でも驚かせた。0-0のまま迎えた後半39分、カウンターに転じて清武弘嗣のロングパスに反応した永井が一瞬のスピードで相手の裏を取ると、前に出てきたGKの動きを見て右足アウトサイドでループシュートを決めたのである。このゴールシーンを目にしたとき、永井の福岡大時代の恩師・乾真寛監督の言葉を思い起こした。 「永井という選手は“空間”をうまく使えるんです。大学のとき、力を目いっぱい使ってシュートを打ったことはあんまり見たことがない。ホワーンと浮かしてみたり

    ザッケローニも注目の1トップ候補!?“速いだけじゃない”永井謙佑の武器。(二宮寿朗)
  • 関塚ジャパン、モロッコ破り決勝Tへ。2つの“誤算”克服し、成長を証明。(佐藤俊)

    スペイン戦で再三の決定機を外した永井だったが、モロッコ戦ではそのスピードを生かし、値千金の決勝ゴール。セント・ジェームズ・パーク(ニューカッスル)を埋めた観客も総立ちで沸いた。 ついに、ベスト8進出である。 しかし、モロッコの個人技とフィジカルの強さに苦しめられ、難産の末に得た勝ち点3だった。 7月29日、ロンドン五輪男子サッカー1次リーグ第2戦。 この試合が困難になるだろうことは、スペイン戦に勝った時点で察しがついていた。 永井謙佑のスピードを活かし、スペインのDF陣を混乱に陥れた日の高速カウンターを封じるために、モロッコは間違いなくスペースを消してくる。逆に、日はボールを保持する時間が長くなり、能動的に攻撃しなければならない。戦い方がスペイン戦とは真逆になるのだ。 キャプテンの吉田麻也もそのことを見越して、試合前にこう話していた。 「モロッコ戦のポイントは、攻撃のバリエーションを増

    関塚ジャパン、モロッコ破り決勝Tへ。2つの“誤算”克服し、成長を証明。(佐藤俊)
  • モロッコ戦はスペインを反面教師に!山口螢らが語る最大の懸念とは?(佐藤俊)

    スペイン戦、ボランチの山口螢は、豊富な運動量を生かし、東、清武らと連動した守備でスペインの巧みなパスワークを寸断。日の勝利に大きく貢献した。モロッコ戦に向けても、浮かれることなく、冷静な分析と対策を語ってくれた。 スペインに勝ち、グループリーグ突破に向けて好スタートを切った日。モロッコ戦に勝って一気に決勝トーナメント進出を決めてしまいたいところだが、スペイン戦とは違った生み(勝利)の苦しみを味わいそうだ。 スペイン戦は、徳永悠平が「自分たちのプラン通りの勝ち方だった」というように、格上の相手を自分たちの術中に100%ハメた上に、相手を上回る運動量で勝利を手にすることができた。 だが、モロッコは、スペインとは全く異なるタイプである。スペインは、組織的なパスワークで攻撃を仕掛けてくるタイプだが、ホンジュラス戦でのモロッコはわりと個人を前面に押し出してくるチームだった。 永井謙佑は、言う。

    モロッコ戦はスペインを反面教師に!山口螢らが語る最大の懸念とは?(佐藤俊)
  • 日本チームに驚きと喝采 「いいね!ロンドン」 [共同通信] - サッカー日本代表ニュース - Number Web - ナンバー

  • 関塚ジャパンが、完璧な作戦勝ち!「スペインに勝ったのは奇跡じゃない」(佐藤俊)

    大津の先制ゴールで歓喜に沸く選手たち。「自分たちの色をもっと出せるし、もっともっと激しくいける。(ピッチ上で戦う)11人だけじゃなく、18人全員で頑張って、1次リーグ突破を決めたい」と試合後に語ったキャプテンの吉田。 4分もの長いロスタイムが終わりを告げた時、大津祐樹は両手を合わせ、涙した。 永井謙佑は、腰を折り、ほとんど立っていられない状態だった。 東慶悟は、腰を落としてピッチにへたり込んでしまった。 90分間、日は必死に走り続け、スペインを1-0で打ち破ったのである。 試合前、日の圧倒的な劣勢が伝えられる中、なぜ日は勝てたのか――。 スペイン戦前日、永井と昨季のクラシコの話をしていた。レアル・マドリーがチーム全体で守りつつ、カウンターでバルセロナを破った試合だ。それを永井はずっと見ていたといい、「スペイン相手には、ああいうサッカーが一番しっくりくると思う」と熱く語っていたのだ。つ

    関塚ジャパンが、完璧な作戦勝ち!「スペインに勝ったのは奇跡じゃない」(佐藤俊)
  • イチローの美学とメジャーの現実。衝撃トレードの真相を完全レポート!(菊地慶剛)

    ニューヨーク・ヤンキースへ移籍早々の7月23日の対シアトル・マリナーズ戦(セーフコ・フィールド)では、4打数1安打1盗塁の成績となったイチロー。この試合で先発した黒田博樹投手は10勝目を飾った。 7月23日に正式発表されたイチロー選手のトレードは、まさに米国中に“衝撃”をもたらした。特にマリナーズに近い人間ほど、そのショックは大きかったようだ。 「3時頃球場の記者席にいた自分に電話がかかってきた。自分の後方に座っているニューヨークの記者の1人だった。そして『イチローが投手2人と交換でヤンキースにトレードされたぞ!』と切り出した。自分はジョークだろうと笑い飛ばし、また自分の仕事に戻った。しかしその直後に『YES(ヤンキース戦中継を担当するTV局)』のジャック・カリー氏が『イチローがトレードされた』とツイートしたのを確認し、さらにイチローのトレードを認める電話が入ってきた。自分の記者人生の中で

    イチローの美学とメジャーの現実。衝撃トレードの真相を完全レポート!(菊地慶剛)
    jazzanova
    jazzanova 2012/07/25
  • 清武弘嗣が移籍早々に見せた、ドイツで成功するための2つの条件。(ミムラユウスケ)

    入団会見で「Nennen Sie mich “Kiyo”」(僕のことをキヨと呼んでください)と挨拶。チームメイトからも早速、“Kiyo”と呼ばれている。子供たちにも人気だ。 新しく海外のチームに移籍した日人選手にとって、大切なのは初めの一歩を正しく踏み出すことだ。ニュルンベルクにやってきた清武弘嗣の第一歩は、どうだったのだろうか。 移籍の理由について、清武は入団会見でこのように説明した。 「日で結果を残したからっていったらおかしいかもしれないですけど、出来ることはしましたし、セレッソでエースという立場でやらせてもらって、新しく環境を変えて一からスタートしたいという気持ちがありました」 セレッソや日のA代表、あるいは五輪代表での活躍はドイツでも知られており、加入前から開幕スタメンを予想する声もあがっていた。入団会見のあとに行なわれた練習では清武にファンの視線が熱く注がれていた。 「うわ

    清武弘嗣が移籍早々に見せた、ドイツで成功するための2つの条件。(ミムラユウスケ)
  • <マンU担当記者のスカウティングレポート> 香川真司とチームメイトの相性を探る。(田邊雅之)

    香川真司とマンチェスター・ユナイテッドの正式契約はEUROの最中だった。 成功の鍵を握るのは、今大会にも出場したスター選手たちとの連携だろう。 彼らの特徴をよく知る地元記者がKAGAWAの活きる道を分析した。 マンチェスター・ユナイテッドと晴れて正式契約を結んだ香川真司。7月中にはチームと合流し、プレシーズン・トレーニングを始める形になる。そこで注目されるのが、他の攻撃陣との「相性」というテーマだ。 EURO2012は、この問題を考える上で格好の素材を与えてくれる。プレミアの名門、ユナイテッドからは当然のように複数のメンバーが参加していたからだ。 まずはイングランド代表のFWを務めたダニー・ウェルベック。彼の持ち味は身体能力の高さを活かしたプレーにある。足の速さは'99年に3冠を達成した頃のFWドワイト・ヨークなどを連想させるし、細身ながら体を張ってボールをキープするのもうまい。 存在感が

    <マンU担当記者のスカウティングレポート> 香川真司とチームメイトの相性を探る。(田邊雅之)
  • 豪州代表・アレックスの目に映った、ザックジャパンが強い本当の理由。(木崎伸也)

    今野泰幸と競り合うオーストラリア代表のアレックス。2011年から所属する清水エスパルスでは、中盤のインサイドのポジションで活躍。高原直泰に代わってFWで起用されることもある。 先日、清水エスパルスの練習場に行ったときに、アレックスに声をかけた。6月12日にブリスベンで行なわれたW杯アジア地区最終予選のオーストラリア対日の感想を聞きたかったからだ。 日戦において、アレックスはJリーグのときとは別人のようなプレーを見せた。 清水では2列目でプレーすることが多いが、日戦ではケイヒルと2トップを組んでFWとして出場したのである。すると身長183cmとずば抜けて背が高いわけではないのに、ほとんどのロングボールに競り勝ち、日のDFラインを苦しめ続けた。試合後、センターバックの栗原勇蔵が「アレックスってああいう選手でしたっけ?」と驚いていたほどだ。 アレックスは、代表でのポジションについてこう説

    豪州代表・アレックスの目に映った、ザックジャパンが強い本当の理由。(木崎伸也)
  • 日本代表を支える控え組の“献身”。ザックも認める中村憲剛のひたむきさ。(二宮寿朗)

    オシム、岡田武史、ザッケローニと歴代代表監督からコンスタントに招集されている中村憲剛。Aマッチ59試合出場で6ゴールをあげている。 あのブリスベンでは印象深いシーンがあった。 オーストラリアを相手に栗原勇蔵が先制ゴールを奪ったときのことだ。その瞬間、背番号16は迷うことなく控えメンバーの待つベンチに向かっていった。 抱きつく味方を引きずりながら、倒れながら、栗原はピッチ際で待ち受けていた歓喜の輪に飛び込んでいく。清武弘嗣がジャンプして栗原の大きな体を受け止め、次々とビブスを着た控えの選手たちがなだれ込んだ。 輪の外側に手を叩きながら笑顔を浮かべる中村憲剛がいた。栗原やアシストした田圭佑たちを迎え、最後には肩をポンポンと叩いて再びピッチに送り返した。記者席からでもチームの一体感は十分に伝わってきた。 ふと2年前の南アフリカワールドカップのカメルーン戦を思い出した。 田が先制ゴールを決めて

    日本代表を支える控え組の“献身”。ザックも認める中村憲剛のひたむきさ。(二宮寿朗)
  • 優勝候補ドイツに何があったのか?イタリアに惨敗した“自滅”の真相。(ミムラユウスケ)

    フンメルスは「戦術的に優れた相手に0-2とされてしまうと、難しい」と語り、キャプテンのラームは「このチームにはポテンシャルがあった。だから、もっとできたはずなんだ……」と無念のコメントを残した。 闘える集団と、まとまりを欠く集団の試合なのだから、勝負は初めから決していたのかもしれない。 殊勲のバロテッリの2ゴールについて、試合後にイタリア代表のバルザーリは語っている。 「バロテッリは良くやったよ。しかし、これはチームの勝利なんだ。チームの努力があるから、彼が素晴らしい選手だと証明することが出来たんだからね」 チームとしてのまとまりがあったイタリア代表に比べ、ドイツ代表には何があったのだろうか。 確かに、試合前にドイツ国内では悲観的な声も挙がっていた。ドイツはイタリアとの相性があまりに悪いからだ。W杯とEUROのビッグトーナメントに限れば、7回対戦して4分3敗で、一度も勝ったことがない。最後

    優勝候補ドイツに何があったのか?イタリアに惨敗した“自滅”の真相。(ミムラユウスケ)
  • 一気に世界まで駆け抜けた酒井宏樹。柏レイソル関係者の証言で綴る足跡。(細江克弥)

    「ロッベンやリベリーと戦って、自分がどれだけやれるかが楽しみです」とブンデスリーガでの試合を心待ちにする酒井宏樹。2012-2013シーズンにおけるブンデスリーガの開幕日は8月24日。 思ったことをただ無造作に書き連ねるだけの取材ノートに、こう書いてある。 「ホントに大丈夫だろうか、この選手は」 2010年9月11日、J2リーグ第25節。ホームにカターレ富山を迎えたこの試合、右サイドバックとしてスタメンに名を連ねた20歳の酒井宏樹は、明らかに浮足立っていた。 軽率なトラップミスやパスミスを連発し、出るにも引くにもポジショニングが中途半端。前方に位置するレアンドロ・ドミンゲスとの呼吸が合わず、叱咤されては悩みを深め、ボールに絡んではミスを連発する悪循環に陥っていた。 同点で迎えた終盤の86分、ピッチ上にうずくまる酒井を途中出場の北嶋秀朗が半ば無理やり引き起こし、「立て! 時間がない!」と鼓舞

    一気に世界まで駆け抜けた酒井宏樹。柏レイソル関係者の証言で綴る足跡。(細江克弥)