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ブックマーク / wsp.sponichi.co.jp (37)

  • スペインの新星【海外通信員】│スポニチワールドサッカープラス

    スペインの新星 【海外通信員】2010年09月29日 スペインリーグが開幕して1カ月が経つが、今季の話題をさらっているのが、アトレティコ・デ・マドリー(以下、アトレティコ)の19歳のGKダビ・デ・ヘアだ。昨季の途中に電撃的にデビューしてから徐々にアトレティコの守備陣の主役となり、今季スペインリーグ開幕から、特に序盤戦の好カードの第3節:アトレティコ(1-2)バルサ戦、第4節:バレンシア(1-1)アトレティコ戦で立て続けに見せたファインセーブに、バルサのグアルディオラ監督やバレンシアのエメリィ監督が賛辞を送り、多くの人々がデ・ヘアこそが将来、スペイン代表の守護神のGKイケル・カシジャスの後継者になるだろうと実感した。何よりもカシジャス自身が「デ・ヘアは才能溢れるGKだ。彼を見ていると僕が18歳でレアル・マドリーにデビューした時のことを思い出す。アトレティコは大事に彼を育て欲しい。近い将来に彼

  • [二宮清純]日本はサッカー中堅国に仲間入りできたのでは【ニッポン原論】│スポニチワールドサッカープラス

    [二宮清純]日サッカー中堅国に仲間入りできたのでは 【ニッポン原論】2010年07月07日 FIFAが公表しているデータによれば、今大会における日のパス成功率は60%で出場32カ国・地域の中で最低だった。つまり10のうち6しか通らなかったのだ。ちなみにトップはスペインの80%。翻ってシュートのオンターゲット率(ゴールの枠をとらえた確率)は59%で、これは32カ国・地域の中で最高だった(記録はいずれも準々決勝終了時)。やみくもなプレスを避け、体力を温存した結果、シュートの精度は著しく向上した。 カメルーン戦直後にも書いたが、サッカーのスタイルにはプロアクティブ(未来予測)型とリアクティブ(現実対応)型の2つがあると考える。岡田ジャパンはリアクティブ型のスタイルでカメルーンを撃破し、勢いに乗った。 しかし、ずっと将棋でいうところの「穴熊」に固執したわけではない。勝ち点3を取って自信を

  • オランダ遠征の狙いは【戸塚啓】│スポニチワールドサッカープラス

    オランダ遠征の狙いは 【戸塚啓】2009年09月02日 日本代表のオランダ戦が近づいてきた。 岡田監督の就任後は、W杯予選とそのためのテストマッチがスケジュールのほとんどを占めてきた。テストマッチは国内開催となり、強豪と呼べるチームとアウェイで対戦する機会がなかった。岡田監督のもとで消化してきた29試合のうち、実に18試合がホームゲームである。 それだけに、世界のトップランカーと呼べる国とのアウェイゲームは、監督も選手も待ち望んでいたものだ。メンバー発表後に大久保と森が辞退を余儀なくされたものの、ケガや出場停止で選手が欠けることは、W杯大会でも想定される。 初招集の森をテストできないのは残念だが、その他のFWには好機到来だ。追加招集された前田や、Aマッチ無得点の興梠が結果を残せば、それもまた南アフリカW杯への好材料となる。森不在でも見どころはあるのだ。 岡田監督にとっては、少なくと

  • 日本のサッカーはどこを向いているのか【山内雄司】│スポニチワールドサッカープラス

    サッカーはどこを向いているのか 【山内雄司】2009年08月27日 結局のところ、日サッカーはどこに向かおうとしているのか、という点に尽きる。 4年に一度、世界の選ばれし国が集うワールドカップに出場したい、出場すれば良い成績を収めたい、というのは当然だ。でも、それが目的だとしたら、同じことの繰り返しになってしまうのではないかという危惧を拭い去れない。 ワールドカップ出場も南アフリカ大会で4回目を数え、そろそろ世界における立ち位置を示してもいい頃である。だが、各国は日の急激な成長を認めつつも、まだそのサッカーのスタイルを把握するには至っていない気がする。対戦国からはよく「スピードがあり、優れた選手も揃っており、基に忠実なサッカーをする」とのリップサービスを受けるが、実に曖昧な感想でしかない。 先週のコラムで西部さんは、予選と大会は別物ではあるが、サッカーそのものを変える必要性を

  • 監督解任の意味【西部謙司】│スポニチワールドサッカープラス

    監督解任の意味 【西部謙司】2009年07月29日 ジェフ千葉がアレックス・ミラー監督を解任した。これで19節時点で降格圏にいる3チームは、すべて監督が交代したことになる。 成績不振での監督交代は世界中で行われている。一方、上位につけているのに監督交代というケースもあり、レアル・マドリードが昨季、ベルント・シュスター監督を更迭したのは、レアルが降格圏内に沈んだからではなく、バルセロナの独走で優勝の可能性が消えかかっていたからだ。チェルシーがルイス・フェリペ・スコラーリ監督を解任したときは4位だった。優勝を狙うチームの監督は、「成績不振」でなく「成績不満」でも解任されることがある。 今季のJ1は鹿島が独走態勢を築きつつあるが、他の優勝を狙うチームには今のところ解任の動きはない。日では「成績不振」は解任の対象になるが、「不満」ではまだ解任されないようだ。 ブラジルは監督の寿命が短い。中

  • W杯の痛みを知る男・柳沢の復権願う【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    W杯の痛みを知る男・柳沢の復権願う 【金子達仁】2009年06月08日 まずは、南アフリカ行きのチケットを獲得した選手、スタッフ、関係者を祝福したい。予選期間中は、戦った者にしかわからない重圧や苦労があったことだろう。すべてを忘れて喜びに浸ってもらいたい。 98年の初出場以来、日本代表はこれで4大会連続4度目のW杯大会出場となる。フランスでは、出ることだけが目標だった。日では、決勝トーナメント進出という至上命題が課されていた。3年前のドイツ大会では、前回大会以上という目標を掲げつつも、選手の間にはかなりの個人差があった。 今回は、どうか。 就任当初に岡田監督が掲げた「ベスト4」という目標を達成するのは、容易なことではない。残念ながら、ファンも含めて、日人のメンタリティーはそこまで達しているとは言い難いものがあるからだ。勝とうと思わなければ勝てない。勝てればいいな、ではまず勝てない。

  • なぜ日本の若き才能は伸び悩むのか【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    なぜ日の若き才能は伸び悩むのか 【金子達仁】2009年04月17日 ガンバ大阪の宇佐美が飛び級でU―20日本代表に招集されるというニュースがあった。最終予選の帰趨(きすう)いかんでは、A代表入りもありえるという。何回もこのコラムで書いてきているが、現状の戦力、能力では南アフリカでの躍進は期待できそうにない。新しい才能の台頭には大いに期待したいと思う。 ……と書いてみて、ふと気づいたことがある。 菊原志郎がそうだった。礒貝洋光もそうだった。小野伸二もそうなりつつある。10代半ばにして天才の名を欲しいままにし、若くして代表入りを果たした選手は何人かいた。 ただ、彼らが最も輝いていたのは、代表入りを果たした前後だった。年齢と経験を重ねるに連れ、その輝きは逆に薄れていってしまったような印象さえある。 天才と言われるタイプの選手が生きにくい時代になった、という面は間違いなくあるだろう。10年前、ス

  • 何のための議論だったのか【戸塚啓】│スポニチワールドサッカープラス

    何のための議論だったのか 【戸塚啓】2009年03月18日 シーズン制の議論が落ち着いたら、落ち着いたことへの不満の声があがり始めている。メリットとデメリットがあるのは誰もが理解しているだけに、そう簡単に議論が収束するはずもない。 ヨーロッパのシーズンに合わせると、日人選手は移籍しやすくなる。外国人選手を取りやすくもなる。1月や2月に慌ただしくコンディションを整え、国際試合に臨む必要もなくなる。しかし、先日の山形-名古屋戦のような豪雪を見せられると、シーズン移行への抵抗感は強まる。 ずっと感じていた疑問がある。 シーズン制の移行は、何を出発点とした議論なのだろうか。 選手をスムーズに移籍させたいからなのだろうか? 真冬にも開催されるW杯予選などを、準備万端で戦わせたいからか? 犬飼会長と鬼武チェアマンの対立がクローズアップされるばかりに、問題の核心が見えにくくなっている気がしてな

  • 大久保の真の評価は…【戸塚啓】│スポニチワールドサッカープラス

    大久保の真の評価は… 【戸塚啓】2009年02月05日 ヴォルフスブルクへ移籍した大久保嘉人が、ブンデスリーガのデビュー戦でアシストを決めた。 ダイジェスト映像を観ると、彼の横パスからゴールが生まれている。プレーの判断としては適切だったし、アシストと言えばそうなるだろう。 しかし、大久保のクロスからヘディングシュートが生まれたとか、ダイレクトボレーでゴールが決まったような場面ではなかった。 パスを受けたグラフィッチは、トラップをしてDFのマークも外してからシュートを決めている。 Jリーグや日本代表ゲームで、あの横パスをアシストと伝えるだろうか。僕にはそうは思えない。単に「大久保のパスから」という表現で終わる気がする。「同点ゴールを演出」と言うのも、やはりちょっとしっくりこない。 ケルンとのゲームは、1-1のドローに終わっている。二度の決定的なシュートシーンを生かしきれなかった外

  • http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2009/02/post_1287.html

  • http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2009/02/post_1288.html

  • ドノバンのレンタル移籍のケース【海外通信員】│スポニチワールドサッカープラス

    ドノバンのレンタル移籍のケース 【海外通信員】2009年01月22日 メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属するFW/MFランドン・ドノバンがドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンへレンタル移籍することが決まった。 ドノバンは昨シーズン、チームが不振を囲うなか20得点をあげて得点王に輝き、USサッカー協会の最優秀選手を受賞。これまでアメリカ代表で98キャップ、35得点を記録するなどまさにアメリカを代表する選手だ。 今回この移籍は2つ重要な要素がある。1つはこのレンタル移籍が1月から3月半ばまでという期間で行われる点だ。 先に同じギャラクシーに所属するデビッド・ベッカムがイタリア・ACミランにレンタル移籍したのと同じアイデアによるものなのだ。MLSはJリーグと同様に春に開幕し、秋に閉幕するシーズン制をとっている。秋から春にかけてのヨーロッパとはシーズ

  • 日本サッカーも「チェンジ」が必要【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    サッカーも「チェンジ」が必要 【金子達仁】2009年01月22日 先週末、愛知県刈谷市でJFLの合同トライアウトが開催された。J1、J2の選手はもちろんのこと、ブラジルやアフリカからの参加者がいたのには驚かされた。 だが、集団でやってきた韓国の選手たちには、驚きを通り越してショックさえ覚えてしまった。人数に、ではない。彼らの見せたサッカーに、である。 はるばる日までやってきた彼らは、決して韓国サッカー界のエリートではない。無名の大学に在学中の選手、アマチュアチームでプレーする選手などが、ウォン安の影響もあるのだろう、日の3部リーグのトライアウトにやってきたのである。 だが、彼らは同じくエリートではない日サッカー選手と、決定的に違っているところがあった。 変えられる、のである。 一応、試合形式はとっているものの、選手にとってのトライアウトとは、自己アピールの場でしかない。要は、

  • http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2009/01/post_1279.html

  • アジア枠の効果【戸塚啓】│スポニチワールドサッカープラス

    アジア枠の効果 【戸塚啓】2009年01月17日 こんなところにもアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の影響が、という印象を受けた。宮恒靖のヴィッセル神戸への移籍だ。 1月16日に行なわれた記者会見で、「2010年のACL出場に向けて、チームを強くしていきたいというプランに魅力を感じた」と、宮は話している。数年前であれば、聞くことのできなかった理由だろう。ACLからクラブW杯という世界への登頂ルートは、ここ2年ほどで急速に選手たちをひきつけてきたようだ。 スピード感のある浸透度と言えば、『アジア枠』も同様である。なかでも韓国からの移籍が際立っている。 Kリーグ所属の韓国代表クラスはもちろん、大学卒や高校卒の選手もJリーグにやってくるから驚きだ。高校や大学の卒業を控えた韓国人選手からすると、チームを選択できないドラフト制度への不満があるようだが……。 いずれにしても、90年代中頃

  • プレミアリーグの実態【海外通信員】│スポニチワールドサッカープラス

    プレミアリーグの実態 【海外通信員】2009年01月14日 黒人監督の首が切られた。プレミアリーグ初の黒人監督として注目を浴びたブラックバーンのポール・インス氏(41)がクラブから「解任」された。17試合で白星が3つと、降格圏内の19位に低迷したことにより、成績不振での更迭された。一方で、インスの場合は黒人であることが理由の一つとして議論され、現代サッカー界に蔓延する差別問題が改めて浮き彫りとなった。 彼は現役時代、マンチェスター・ユナイテッドで1999年の3冠に貢献する活躍をし、イングランド代表では黒人として初めて主将を務めた経験を持つ。そして今夏、下部リーグでの監督としての才能がブラックバーン幹部に認められ、プレミアリーグ初の黒人監督として、今夏マンチェスター・シティに移籍したマーク・ヒューズ氏の後任として電撃就任した。 しかし、インスは就任当初から、監督としての経験の浅さが問題視さ

  • http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2009/01/post_1273.html

  • ガンバは健闘したぶん課題も見えた【西部謙司】│スポニチワールドサッカープラス

    ガンバは健闘したぶん課題も見えた 【西部謙司】2008年12月19日 ガンバ大阪vsマンチェスター・ユナイテッドは見応えのある試合だった。G大阪が持ち味を出したぶん、世界のトップクラブとの差も明らかになった。 記録だけを見れば、G大阪が勝っていても不思議ではない。シュート数は23でマンUの18を上回った。枠内9は同じ、ボールポゼッションも51パーセントでわずかながら上回っている。しかし、スコアは3-5なのだ。 ファーガソン監督が「感銘をうけた」と言ったとおり、G大阪のプレーは見事だった。強気の高いディフェンスラインを敷き、この日の両軍で最高のプレーを披露した遠藤を起点に、巧みなパスワークでチャンスを作った。 昨年は浦和レッズが固い守備力という特徴を出して、ミランを相手に0-1のゲームをしてみせた。課題の攻撃力不足は露呈したが、得意な部分では通用していた。今年のG大阪の場合、守備

  • “人生一番の谷底”から這い上がったマツイ・ルネッサンス【海外通信員】│スポニチワールドサッカープラス

    人生一番の谷底”から這い上がったマツイ・ルネッサンス 【海外通信員】2008年12月12日 なんで…。なんで、試合に出れないんだろう――。 松井大輔はこの言葉を、何度も何度も心の中で繰り返した。7月15日に名門サンテティエンヌに舞いおりてから、夏が過ぎ、秋が来て、やがて枯葉が落ち始め、冬の足音まで聞こえていたけれど、にがい心の問いかけは果てるともなく続いていた。 フランスには「ベンチを磨く」という表現があるが、この間の松井の仕事が、それだった。 14節(11月15日)までのリーグアン先発はたった3回、途中出場を含めたリーグアンのプレー時間は、わずか293分。リーグカップは一度だけ先発したが、楽しみにしていたUEFAカップは、この日まで、0分。 ベンチ磨き…。初めてだった。 や両親は何も言わず見守ってくれたし、愛犬シエルも慰めだったけれど、さすがに屈した感情はつもり、気づくと買い物

  • 監督更迭で「決定力不足」解消するのか【金子達仁】│スポニチワールドサッカープラス

    監督更迭で「決定力不足」解消するのか 【金子達仁】2008年10月23日 わたしの知る限り、日サッカーファン、メディアが代表監督を更迭しようとした最初の例は、いまから18年前ではなかったかと思う。W杯イタリア大会予選で敗れ、第1回のダイナスティカップも全敗に終わった横山謙三監督に対し、わたしがいまも尊敬する新聞記者が噛(か)みついたのだ。 「わたしはあなたに辞めてほしい!」 なんと大それたことを…というのが、会見場に居合わせたわたしの率直な感想だった。噛みついた先輩記者のことは尊敬していたが、一方で、仮にもメキシコで銅メダルを獲得した英雄に対し、そこまでの物言いをしていいものか、という思いもあった。 だが、もっと驚かされたのは、会見を終えたあとの横山監督の反応だった。 「あんなにも日サッカーのことを思ってくれてる記者がいたんだねえ」 心から出た言葉だったかどうかはわからない。表情